女性の話を聞くカウンセラー

産業カウンセラーの資格取得

産業カウンセラー資格取得の方法

産業カウンセラーは、企業内部に設置されている保健室やカウンセリングルームにおいて悩みを聞き、そこから解決のためのアドバイスをしていくという仕事です。

資格は民間資格として実施されており、一般社団法人日本産業カウンセラー協会の講座を受講することで資格を受けることができます。
職場問題に対応することができる心理の問題については非常に社会的関心が高く、産業カウンセラー資格は民間資格でありながら年間3000人が学ぶプログラムです。

なお日本産業カウンセラー協会が実施している資格は「産業カウンセラー養成講座」の他「シニア産業カウンセラー養成講座」と「キャリア・コンサルタント講座」があります。
この3つを合わせて受講することにより、総合的に職場と雇用の悩みに対応していくことができるでしょう。

産業カウンセラー養成講座には通学制と通信制があるので、自分の都合にあわせて選びます。

東京支部ではe-Learning制もあるので、他に仕事をしながらでも取得を目指すことができる点がメリットでしょう。
既にカウンセリングや心理・精神に関する仕事をしている人にとってはキャリアアップにつながる資格なので、業種にかかわらず多くの人に受講をしてもらいたいです。

仕事内容

産業カウンセラーの主な仕事内容は、産業に携わる人たちからの相談を受けることです。
生活全般の悩みについて相談を受けるカウンセラーと大きく異なる点は、産業や雇用に関する悩みを専門的に受け付けるということです。

産業カウンセラーの実際の職場としては企業内の保健室の他、ハローワークや就業に関するサービスを行っている事業所などといったものがあります。

注意しておきたいのが、産業カウンセラーの資格だけではできる仕事が限られてしまうことです。
実際には他の業務を行うときに産業カウンセラーとしての知識を追加することで、よりよい対応ができるようになるといった使い方をされています。

自分の仕事をワンランクアップさせるために資格を取得する、という認識でいた方がよいでしょう。

産業カウンセラーの役割

産業カウンセラーの資格取得が特に勧められる仕事としては、キャリア・コンサルタントなど仕事についての相談を受ける場所があります。

人材紹介系の企業では、求職のために登録をした人から相談を受け、そこからどういった仕事がよいか考えて提案していくことになっています。
このとき、前の職場をネガティブな理由で退職してしまったという人に対し、前の職場ではどういった問題があったかということを傾聴して、そこから新しい仕事をアドバイスしていくことができるでしょう。

行政書士や社会労務士として企業と深く関わりを持つ仕事でも産業カウンセラーの資格は大変相性がよく、クライアントからの相談に深い部分から回答することができるようになります。