2本のペンと複数のノート

社会福祉士の資格取得

社会福祉士の資格取得の方法

社会福祉士は、高齢者や心身に障害がある人に対し、福祉の全分野にわたる相談を引き受け、そこから助言や指導をしていくための仕事です。
介護福祉士、精神保健福祉士と並んで日本三大福祉国家資格として位置づけられており、福祉分野では非常に活躍する分野の多い仕事です。

国家資格である社会福祉士は、取得をするためにまず必要な学歴要件を満たす必要があります。
受験資格については社会福祉士及び介護福祉士法によって細かく定められていますが、最も取得者が多いルートとしては4年制大学で指定科目を修了して卒業するということです。

他にも2年制または3年制の短期大学などで指定科目を修めて卒業し、その後指定施設で2年以上(または1年以上)の相談援助の業務に従事するという実績があればよいとされています。
社会人になってから取得を目指す場合には社会福祉士短期養成施設(6ヶ月以上)を卒業するか、もしくは社会福祉士一般養成施設(1年以上)の卒業でも同様に受験資格が得られます。

試験は年に1回行われており4年制大学では卒業見込み年度に受験することも可能です。
試験の合格率は約25.8%と低めで、受験資格が必要な資格としてはかなり難易度は高いと言えます。

仕事内容

取得難易度の高い社会福祉士ですが、苦労をするだけのメリットは十分にあります。
というのも社会福祉士の勤務先は社会福祉施設の他に病院や地域包括支援センターなど非常に数多く、資格があることにより早期にマネジメント業務に携わることができるからです。

介護職員としてのキャリアアップとしてもよく選ばれており、まず現場を経験した人がのちに必要な科目を修了して、社会福祉士として仕事をするということも多いです。

なお社会福祉士の資格者が勤務している現場として最も多いのは高齢者福祉関係施設(43.7%)で、ついで障害福祉関係(17.3%)、医療関係(14.7%)、地域福祉関係(7.4%)です。
業務としては相談員・指導員となっている人が全体の約34%となっていて、その他介護支援専門員や施設長・管理者といった仕事をしている人も多くの割合で見られます。

社会福祉士の役割

社会福祉士の仕事は、ソーシャルワーカーとも言われている社会福祉全般でのサポート業務です。

少子高齢化が進行する中で、高齢者の単身世帯が急増してきており、老老介護や孤独死など新しい社会問題が顕在化するようになってきました。
社会福祉士はそうした孤立した生活を送っている人を対象に救済をするとともに、社会生活を健全に送っていけるようにしていくことが大きな役割です。

介護分野以外でも、子供の不登校や児童虐待、性同一性障害といった悩みに対応できる専門家としてのニーズが高まっています。