災害時のグッズ

災害時のボランティア活動について

大規模災害とは

大規模な災害が起こったときには、身体に障害のある人や高齢者はかなり厳しい立場に置かれてしまいます。
東日本大震災のときにも、津波が近づいて来た時に自力で高台に登ることができなかった高齢者の多くが犠牲になってしまったという話もありました。

災害時に生活が困難になってしまう人たちのことを「災害弱者」と言ったりしますが、ボランティアとして現地に向かう人の多くは、まずそうした災害弱者に対しての手伝いをしていくことになるでしょう。
なお、災害弱者としては高齢者や障害者、傷病者、妊婦、乳幼児といった人の他、日本語を十分に理解することができない在日外国人や旅行者が含まれます。

ここ近年では大規模災害が全国的に起こっており、一つ一つの災害事例が非常に大きいということが特徴になっています。
近年目立った災害事例としては平成30年9月の北海道胆振東部地震や、同じく9月に起こった関西地域を中心にした台風災害、全国的な大雨災害といったことがありました。

大規模災害が起こった直後にはまず安全を確保することが一番の優先事項になりますので、ハザードマップに従った避難所に移動をするとともに、食料や水の供給をしていくことになります。
災害の被害状況は政府主導で速やかに情報が公表されることから、自治体や現地のNPO団体を中心にどういったニーズがあるかをつかみ、そこから全国から募金やボランティアを募集していくことになるでしょう。

ボランティアの活動内容

阪神大震災では全国から集まったボランティアが非常に重要な役割を担ったことから、災害時のボランティア活動は現在では大きな組織として運営されるようになっています。

これから初めてボランティアに参加したいと考えている人もいるでしょう。
まずきちんと理解しておいてもらいたいのが、個人で何の準備もせずに現地に入るのは迷惑になるだけで、ほとんど役に立つことはないということです。
被災地でのボランティア活動の基本は、交通費や現地の宿泊場所、食料は自分で用意することで、現地で用意をしてもらうという考えがある人はそもそも参加をしない方がよいと言えます。

そこで現地で行うボランティア活動の具体例ですが、片付けやごみ処理ということがまず挙げられるでしょう。
瓦礫や倒壊した樹木など往来を塞いでいるものを取り除き、家の中の清掃などをしていきます。
また、仮設トイレを準備したりその処理をしたりするというのも、ボランティア活動の一環となります。

阪神大震災で使用されそこから全国的に使用されるようになったのが「できますゼッケン」というものです。
これは自分ができること(大工作業、英語通訳、ベビーシッター、看護行為など)をゼッケンとして身につけておくことで、すぐに必要な場所に行くことができるようにした仕組みです。